上部消化管内視鏡検査は先端にカメラがついた内視鏡で上部消化管(のど、食道、胃、十二指腸)を詳細に観察する検査です。
消化管の疾患の多くは内視鏡を行うことで正確な診断と治療を行うことができます。
特に癌の発見にはたいへん有効で、早期発見し早期治療を実現することができる機器です。
当院では非常に細い内視鏡を使用しておりますので、鼻からカメラを挿入して観察することも口から挿入し観察することもできます。細い内視鏡のため不快な咽頭反射は少なく苦痛もごく僅かです。検査時間はおよそ3分程度です。
鎮静剤を使用して眠くなった状態で検査をすることも可能ですので御相談ください。
当院は医師会指定の「岡山県医師会消化管精密検診施設」に指定されています。これは市町村が住民を対象に実施する胃がん検診及び大腸がん検診の結果、「要精検」となった方に対して、精密検診を行う医療機関です。安心して上部消化管内視鏡検査を施行してください。
内視鏡を施行する医師は消化管内視鏡専門医、消化器病専門医の資格を取得しております。
胃液が食道に逆流することにより食道に炎症が起こる病気です。胸焼けや口の中が酸っぱく感じられることや胸の痛みなどの症状が特徴です。高齢になると食道と胃のつなぎ目が緩んでしまい発症することがあります。
食道の粘膜から発生する癌です。食道の違和感や痛み、食事のつかえる感じが特徴的な症状です。喫煙歴や飲酒歴の長い方やお酒に弱い方は特に注意が必要です。上部消化管内視鏡検査をすることで早期に発見することが可能です。
胃には胃酸が分泌されており、食べ物の消化や微生物の殺菌という重要な役割があります。胃粘膜は粘液により胃酸から守られており、胃酸により粘膜が痛まないようになっています。食べ過ぎや不眠などでストレスが強くかかる粘液の防御作用が低下して急性の胃炎や胃潰瘍が形成されることがあります。病変は胃の粘膜で起こる疾患ですのでこの検査をすることで正確に診断することができます。
子供の頃に食物などと一緒に胃内に入り込み、そこに住み着いている螺旋菌がヘリコバクターピロリ菌です。近年公衆衛生が整ってきたため若い方の感染率は低下していますが、高齢な方ほど多く感染したままになっています。胃癌の原因はほぼこの菌であることが解明され、このピロリ菌の除菌療法が勧められています。この菌は癌以外にも胃潰瘍や十二指腸潰瘍、鉄欠乏性貧血などの様々な疾患の原因であり、早期に診断し早期に除菌をすることが勧められています。除菌を一度してしまえば、再度感染することはほぼなく、生涯にわたり胃癌を発症するリスクを軽減することができます。
胃癌の原因は前述のヘリコバクターピロリ菌が原因です。胃癌を発症しないためにはまずは除菌をすることが肝心ですが、除菌してからも定期的な上部消化管内視鏡検査は必要です。胃癌は胃の粘膜の表層から発生するため早期に発見すれば内視鏡治療のみで根治することが可能です。胃癌になりやすい方となりにくい方がかなり解明されております。胃癌にならないためには、まずはこの上部消化管内視鏡検査を行うことをお勧めします。
当院の検査は午前に行います。前日の食事は21時までに済ませてください。それ以降は水分のみの摂取でお願いします。検査当日は朝食は摂取せずに来院ください。
検査予定の10分前にお越しください。
検査室へ移動して検査の準備をします。
指示に従って楽にしておいてください。
画像を示しながら検査の説明をします。
1割負担 | 2割負担 | 3割負担 | |
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検査費用 | 1500円 | 3000円 | 4500円 |