(肺炎球菌の電子顕微鏡写真:厚生労働省新興・再興感染症事業HPより)
主として肺炎を引き起こす細菌です。
この肺炎球菌は、体力が落ちている時や高齢になって免疫力が弱くなってくると病気を引き起こします。肺炎球菌が引き起こす主な病気は、肺炎、気管支炎などの呼吸器感染症や副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などがあります。
肺炎球菌は通常は気道にすみつき、特に冬と春の初めに空気中の飛沫により感染が拡大していきます。肺炎球菌は90種類以上が存在していますが、重篤な感染症を引き起こすのはそのうちの数種類です。近年、抗生物質が効きにくい肺炎球菌が増えてきており、超高齢社会の日本においては発症すると治療しにくいことが問題になっています。
特に肺炎球菌に感染しやく、重症化しやすい方は次のような人です。
上記の方は特に予防するためのワクチンが重要です。
ニューモバックスNP®は、23種類の肺炎球菌に対応したワクチンで、肺炎球菌感染症の65-68%の種類に対応しています。1回の接種で23種類のほとんどに対し、有効レベル以上の免疫ができ、その免疫は5年程度続きます。予防のために5年毎に継続的に接種することが推奨されています。65歳以上で最初の1回のみは、行政より案内が届き助成を受け接種することができます。2回目以降の助成はなく自費での接種です。
当院では岡山市在住の方も倉敷市在住の方も助成での接種が可能です。
詳細は下記のリンクをご参考ください。
岡山市の肺炎球菌予防接種助成はこちら
倉敷市の肺炎球菌予防接種助成はこちら
令和8年4月1日から下記のプレベナー20®(PCV20)が定期接種の対象となります。(令和8年1月26日に追記)
プレベナー20®は20種類に対応し、肺炎球菌全体の45%の種類に対応していると報告されています。令和8年4月1日から下記のプレベナー20®(PCV20)が定期接種の対象となります。(令和8年1月26日に追記)
キャップバックス®は21種類の肺炎球菌の型に対応した新しい結合型ワクチンです。2025年8月に承認され、10月から自費接種として利用可能になりました。これまでのワクチンでカバーできなかった血清型も含まれており、免疫が長く続きやすいという特徴があります。
2023年4月10日より新たな肺炎球菌ワクチンのバクニュバンスが発売されました。これは成人における肺炎球菌(血清型1、3、4、5、6A、6B、7F、9V、14、18C、19A、19F、22F、23F 及び33F)による感染症の予防が可能となり、プレベナー20®の13種類よりも多い15種類の肺炎球菌の型をカバーすることができます。プレベナー20®同様に自費での接種です。
ニューモバックスNP®の方が、プレベナー20®よりも広い血清型カバー率があり、ニューモバックスNP®のみでも肺炎球菌の予防として推奨されています。ただしニューモバックスNP®とプレベナー20®の両方を接種することで、ブースター効果(相乗効果)があり、さらなる強い予防効果が期待できます。
以下に肺炎球菌ワクチンの接種のチャートを示します。
令和8年4月1日からプレベナー20®(PCV20)が定期接種の対象となります。詳細はおって更新していきます。(令和8年1月26日に追記)
肺炎球菌ワクチン接種後の副反応(副作用)として、注射部位の腫れや、痛み、ときに軽い熱がみられることがありますが、日常生活に差し支えるほどのものではありません。1~2日で消失します。肺炎になるリスクを安全に低下することができるワクチンであると考えています。
当院では成人のみの肺炎球菌ワクチンを実地しております。小児の定期ワクチンは小児科での施行をお勧めしております。